お母さんにはいつも笑っていてほしい。
でも常にお母さんは闘っていて、とっても忙しくてかんばっているんです。
しかも心配事はたくさん。
当然、悩みのたねもいっぱい。
そんな“悩みのたね”、少しでも解決のお手伝いができればと、よくある質問を載せてみます。
悩みのたね その2
乳歯のむし歯
こんにちは。歯科衛生士の財部です。
今回は「乳歯のむし歯」についてお話をいたします。
- 乳歯のむし歯が影響して、弱くもろい永久歯になりやすくなってしまう
- 歯並びが悪くなってしまう
- 永久歯もむし歯になりやすい環境になってしまう
歯医者って聞くと、大人も子供も、何となく嫌なとこ!!というイメージありませんか?
嫌なとこ=痛いとこ、怖いとこ。
ママたちもみがかせてくれないと”歯医者に連れていくよ!!”と、なんてことも聞きます。
たいてい、歯医者に来て、乳幼児や低年齢のお子さん以外で、号泣している子は、お口の中をのぞいてみると、穴だらけ…むし歯だらけ。
しかも治療できずに断られ、転院、転院の連続。
ママたちも”抜けるから、ま、いーか”と放置してしまって痛がってあせりましたと涙。
まず、むし歯で痛がる思いを、大事なお子さんにさせては、可哀想ですね。
しかも、咬めず、丸呑みや、痛いところを避けて片側食べと異常な咬み方を無意識にさせた変な咬み方になってしまうことも。

また、乳歯の下(顎の中)には永久歯が出番を待っていて、むし歯の根元の膿の影響が永久歯に出てしまったり(ターナーの歯:表面がもろく、茶色がかった歯)、その乳歯の根の先の膿を寄け回避して歯ぐきの側面から生えてきてしまうという事もなりかねません。
また虫歯が重度だったことが原因で、欠けたり、膿をくり返し腫れたりすると、永久歯の変換期前でも抜かざるを得ません。
でも次の永久歯が生えてくるから!と思いがちですが、生える順番があるので、思い通りには生えないのです。
乳歯は永久歯のためのスペースを確保したり、生えてくる方向を導くナビゲーター役もしているのです。
抜けてしまってまだ生えてこない空間に向かって隣の歯が倒れて寄ってくるため、永久歯の生える場所が無くなり、歯並びが悪くなります。
乳歯のケアは、とっても大事なんです。
わからないこと、心配なことはご相談くださいね。

乳歯特有の治療ってあるよ
歯科衛生士 財部
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